六曜

現代に伝わる占術の一つに六曜というものがあります。別称で小六壬(しょうりくじん)とも言い、和漢三才図會の暦占類には六壬時課(りくじんときのうらない)とも書かれていますが、皆さんが生活でよく使う大安吉日の「大安・友引・先勝・赤口・先負・仏滅」になります。現代は今日は大安だから宝クジを買おう、結婚式や入籍は大安だからよい、お葬式だから友引は避けておこうなど、色々な場面で使っていると思われますが、実は使用方法が昔とは変わってしまっております。例えば現代の暦などをみると必ず1日ずつ「先負」とか「仏滅」など書かれておりますが、元々は小六壬の使用は時刻により導き出すものでした。私の使う占術の一つに六壬(りくじん)がありますが、これもまた時刻を基準に占を導き出します。時刻を使うということは太陽の位置を基準として、現在太陽はどこの位置にあるのかを割り出していきます。因みにこの記事を書いている今は17時ですので太陽は酉方位(西)にあり、時刻が12時であれば午の刻ですから南方位に太陽があるとみていきます。そのように六壬は時間軸で空間と方位を把握してまいりますので、六曜(小六壬)も時刻を元に割り出していきます。

和漢三才図會の暦占類に六壬時課とは下記の様に漢文で書かれています。
六壬ノ時ノ課一ト其法毎コ従二コ大安ノ上一ヘ起正月一テ月ノ下ニ起レシ‥ と続いています

また読み方も下記に書きました通り、過去と書かれている下にある名称が「和漢三才図會」に書いてあります。友引は留連、空亡は仏滅となっていて読み方が違います。見比べてみると面白いかもしれません。
現代                  過去
大安(大安)   →泰安(たいあん) →大安(たいあん)
友引(ともびき) →流連(りゅうれん)→留連(りゅうれん)
先勝(せんしょう)→即吉(そっきち) →速喜(そっき)
赤口(しゃっこう)→赤口(しゃっこう)→赤口(しゃっこう)
先負(せんぶ)  →周吉(しゅうきち)→将吉(しょうきち)
仏滅(ぶつめつ) →虚亡(きょぼう) →空亡(くうぼう)

雷が鳴り始めたので、一旦ここで保存をして筆をおきます。