冬至【一陽来復】

f:id:ozuno:20191223043400j:image

12月22日の冬至だったので、柚子湯に浸かった方も多かったのではないでしょうか。夏至から陽の気が弱くなり陰の気が段々と大きくなっていましたが、冬至で陰の気が最大になり、そこから陽の気が発生して夏至に向けて陽の気が増えていきます。要するに冬至というのは、陽の気が発生し始める日となります。そのため、隠れ宿では神壇へ、陽の気の始まりの火を灯しました。

 

最大の陽と言えば太陽でしょう。陰陽道六壬りくじんでは太陽を月将げっしょうと呼びます。例えば、六壬で占う場合、太陽(月将)の位置から四課三伝しかさんでんというものを出します。先に四つの課(1課2課3課4課)を出して、その後に初伝(始まり)中伝(途中)末伝(終わり)の三伝を出します。その中に月将が入っている場合は、占いで出た結果が凶の時であっても、月将(太陽)の光の力で凶は消えて吉に変化します。

 

陰陽道の月将もそうですが、神道で太陽と言えば天照大御神、他の宗教なら、日天子、大日如来、スーリヤ、ラーなど太陽の神がいて、どの宗教でも太陽は大切な神様だと思います。

 

22日は伊香保でも雪が降りました。暦の24節気では冬至はまだまだ冬です。しかし昔から冬至は、これから夏至に向けて陽の気が始まる大切な日となります。年末年始で忙しくしている方も多いとは思いますが、来年に向けて少しずつ陽の気を養っていきましょう。