今夏に開催するWSについて

伊香保で隠れ宿を始めてから、早いもので、かれこれ6年目になります。日々、様々な方にお話をさせて頂く機会を設けて頂いた事に、隠れ宿関係者各位、また隠れ宿を信頼してきて頂いている方達に、とても感謝しております。また塚越屋の方には多大な恩恵を与っており感謝がたえません。

そのような中で今年は震災もあり、日本が方向転換していく年にもなっているかのような、出来事が日々起きております。その中で私自身で何か出来る事は?と考えたところ占術というキーワードはあるのですが「自分自身がしっかりした知識もないのに、人に何かを伝えるなんておこがましい」と以前から考えていました。しかし震災は、地震の揺れ以上に心を動かし、私の知識が何かの役に立つのであればという考えを思い起こされました。

今まで生きてきた人生の中で「人はなぜ違う考えを持つのか?」「日々どうして様々な出来事が起こるのか?」そのような疑問を考えておりました。しかし普通に生活する中では、人を観察するぐらいしか思いつく方法がなく、心理学の書籍を読んでみたりしました。また現代の経営哲学、人生哲学などの書籍も漁ってみました。しかし「これは!」と思えるものは数点しかなく、そんな中で人の人生を理解出来るものではという思いから、占術というものを考えるようになっていきました。
たまたま私の家系は役小角が祖先という話があります。しかし実際に家系図など確認出来るものはなく、ただ「小角」という名字と仏壇に孔雀明王の掛軸があるぐらいです。そのような感じですので祖先だと言う確たる証拠はありませんが、20代の頃から霊的なものをお祓いするようなことにも携わることも生活の中でしておりました。しかし病気や様々な悩み、お祓いはそれらを一時的に解消しますが、また違う事柄が起きてまいります。そこでまた「なぜ?」という疑問がわいてきたのですが、そこに占術との結びつきができました。

地球上に存在する生き物は生まれてから原子レベルでの細胞分裂を繰り返し成長していきます。その原子の結びつきにより様々な種別や種類の生き物成長していく、また能力や人生に影響を及ぼすのではないかと考えるようになり、では「人はどうだろう?」と考えた時、私達は一人では生きられず様々な人との交流によって人生を進めていきます。もしかして他人との関わりが原子の結びつきと同じく、影響があるのではないかとかんがえるようになり、人生に必要なものは「人間学」なのではないか?という考えに至りました。人と人が結びつく事により色々な出来事が起きると考えれば、それを予測出来るものが、私の学識では占術でした。
単純に考えれば、仕事をしていない人と付き合えば金銭に困ることになる、また穏やかな人と一緒にいれば精神的な余裕が生まれるなど、結びつきが重要なのでは?しかし性格は人によって違いがあり、まずはそこを理解しなければ幸福、不幸を理解出来ないので、人を理解するために「人間学」を知る事が必要ではないかと思います。

そのような理由もあり、2011年7月8月に人間学として占術講習会的なものを開催しようと考えております。今回は宿曜と言われる弘法大師空海が使用していたと言われるものを使用します。ただ実践的でない占術は生活に必要がないので、出来るだけ実践的に生活に役立つようなものを、お話しをしてゆきたいと考えております。今現在ではまだまだ修行中の身ではありますが、少しでも人間学を身につけ、より生活を満足いく形にしていくお手伝いが出来ればと考えております。