震災と放射能の心配事について

まず3月15日に小角64占に記載したものを転記致します。


◎今週の64占は特別に、東日本巨大地震に対しての内容を送信致します。

まず被災者、及び被災地の方々、並びに被災関係者各位にお悔やみを申し上げます。連日ニース等で地震津波原発、食糧等のライフライン被害など、様々な状況下であると聞き及びます。一日も早い救援、また行方不明になられている方と無事ご家族と対面されますよう、援助物資が届く事をお祈りしております。

では東日本巨大地震について64占から見てみます。
占では地風升(ちふうしょう)上六という卦が出ています。この卦は地、風、升の三つから成り立ち、地は大地、風は風、升は登り進む、地風升を季節で見れば三月(春)に該当します。この卦の意味は「三月の春風をうけて、地中にある樹木の芽がぐんぐんと伸びていく」と理解していきます。また地風升には「南に向えば吉」とあります。南に向えば発展、又は喜びがあると考えます。では南とは方位の事かと言えば今回に関しては方位ではなく、南の方位が持つ作用が吉として考えていきます。南の作用とは、12支は「午」気持ちでは「情熱」徳では「礼儀」季節は「六月上旬の芒種から夏至を経て七月上旬の小暑まで」の1ヶ月間を示し太陽が南にまわり太陽光が強烈な季節、南の火は炎上や上昇、また陰陽5行では陰陽の分岐点で陰と陽の作用の分かれ目と考えていきます。

では上記の意味を解釈していきます。
この地風升は「三月の春風をうけて、地中にある樹木の芽がぐんぐんと伸びていく、南に向えば吉」ですので、今回の巨大地震に対して被災者の方々の被害は甚大であり被災地は大変な状況にありますが、占では日本がこれから上昇傾向である事を示すものであると解釈出来ます。南の持つ作用を存分に発揮して、この大変な難局を、この状況を乗り切るっていかなければいけないという事ではないのでしょうか。
時期は7月7日の小暑までは、それぞれの生活の状況下で一人一人が礼儀を持ち、また欲に目をくらまされる事なく、この先に良い生活環境が作れるように、気持ちに情熱を持って生きていく事だと思います。今の困難を乗り越えるには七月までと多少長い期間ではありますが、小さな木が地中から芽を出し、日々成長して大木となるように、我々日本人は日常生活で小さくても良いので善い行動を意識しながら、各個人が周りの方と協力して助け合い、それぞれの理想を築き上げていきましょう。最後に注意点としまして、占の上六に「欲に目がくらむとせっかくの成果が消えてしまう」と出ていますので、個々でちょっとずつ欲を出さないように気をつけて、震災地のみならず関東でもガソリンや生活物資が不足し、仕事もままならない事もあるとは思われますが、少しずつ日々良い日本を、良い生活環境を築いていきましょう。

上記の内容を3月15日に64占登録者の方にメールで送信させて頂きました。


◎次は最近福島の原発から出ていると言われている放射能についてですが、世間では専門家の方や評論家の方より色々な見解が出ております。今回の放射能は人の眼に見えないものであり、また5感を頼りに生活をしている私達はその五感より感じる事が出来ないため、見えないものに対して色々な不安感を強めてしまう状況になっています。特に原発周辺にお住まいの方は、今後の生活や健康上の問題など、様々なご心配されているのではないかとお察し致します。このような状況下にあるため、震災後に出したように64占を使用して記事を掲載してみます。

64占では「風地観(ふうちかん)六2」という卦が出ております。これの卦は、下に坤の土地、上には巽の風を表し、風が上にあり、下には土地にある、そのことにより物事を静観することを意味し、地上に風が吹くので荒涼としているとも理解出来ます。
また六2は、トラブルがあるので大きく発展出来なく、物事はすき間より覗き見るようにするとよい、また王の生活を観察し、王が君子としてふさわしいものであれば、災いはないと解釈していきます。風地観は精神的なものを表し、時の変化を察するものでもあります。このように風地観は「観察」がテーマとなります。

今回の件は、現実逃避してしまいたくなり、本人が望む望まないに関係なく周囲の状況に巻き込まれやすい時で、ものの見方や観察することが重要になります。政府や東電などの内部では、衰運の兆しがみえるので、このような時はじっくり構えて、今後の計画をめぐらすなどはよいのですが、決して勢いに任せて動いてはならないとします。
またこのような時は様々な落とし穴が色々と現れます。人が離れていったり、返せない借金があったり、様々な事で自暴自棄になりそうな問題がいくつもありますから、くれぐれも自分自身に負けないようにしなくてはなりません。
よって今回の原発に関しては「観察」がテーマです。観察とは漠然と見るのではなく、物事の奥まで見抜くように物事を考える事を意味します。また卑屈な態度で誤解を招く恐れがありますので、注意が必要でしょう。また住所の変動などが考えられ、原発周辺では避難して別の生活基盤を考えることも必要であると考えます。また病気に関しては、卦には動きは出ていません。したがって放射能による病気に関しては、いたずらに心配はしなくても大丈夫だと思われます。但し政府より通達がある放射能の危険区域に関していえば、放射能値として危険ですので生活基盤を見直しして、病気にならないよう対処することが必要かと思われます。

おわりに…
この度の震災で私達日本人は生活様式を大きく見直さなければならなくなりました。生活を見直す、引越を考えなくてはならない、今まで作り上げてきたものを手放し始めからから出直すというのは、人生の中でも大変な事であると認識しております。しかし私達は何があっても生きていかなければいけません。政府に不満を持たれる人、社会に不安を抱える人、将来が不安な人、様々な問題を解決していくためには、私達が自暴自棄になっては成し遂げられないと思います。
震災を機にこれから日本をよい国にしていくため日本を背負って立つ人、そのような多くの方達が決起して将来の日本をよい国にしていってもらえる事を切に願っております。

法師陰陽師 小角