カレンダーの見方

先日も書きましたが、今年はカレンダーを作成してみました。

なぜカレンダーとして作成したのかという意図は、よく隠れ宿に来る方達に言われる言葉がきっかけになっております。それは「運を上げる方法、何かないですか?」です。世間ではパワースポット等が取りざたされています。私も確かにパワースポットなるものは存在すると思います。しかし本人の状態が悪いといくら強いパワーのところに行ってもうまく効果が出ないので、普段の生活から運を上げておいておかれる方が良いと感じております。

では、普段からと言っても仕事や家事、子育てなど様々なことに時間を取られるので、いちいち運を上げることをやっていられないと思われるでしょう。また遠方まで参拝に出かけたりできない方もいらっしゃいます。でも、日常生活で簡単に運を上げておく事をできることがあります。それが「暦(カレンダー)」です。元々、暦はものすごく大きく言ってしまえば神様の事を書いていたものです。その神様に助けてもらおうというのが運を上げる事になります。それ故にカレンダーに書かれている神様の動きにそって生活をするだけで運気は上がります。

例えば、隠れ宿のカレンダーには「太歳神」という神様が書かれています。太歳神は「総光天王」とも呼ばれている神様で「王都」に住む位の高い神様です。世間では2月に恵方巻きを食べる方も多いと思いますが、恵方、明の方とも呼ばれている幸運の神様を「歳徳神」といいます。(歳徳神のいる方向に向いて食べる風習が恵方巻きです)昔の書籍には、その歳徳神の長男が総光天王と書かれてます。その太歳神は森羅万象を司る「天刑星の法」をしているとも書かれています。では、その「天刑星の法」はどのようなものか、わかりやすく理解するとすればご祈祷です。参列者が人間ではなくて、神様達であるという違いはありますが、私達が神社やお寺でご祈祷をしているイメージをしてもらうといいと思います。一般には目にすることのないものですが、今上天皇陛下に付き添われて宮家の方々が行われている宮中行事は同じような意味を持つイメージになるかもしれません。

太歳神が王都西にある宮殿の広寒殿において、様々な天王神、天人大衆等の神様達を従えて「仁王斎会」(←ご祈祷の名前)をする時がカレンダーに書かれている「太歳位」と書いてあります。例えば「太歳前」のときは、公的なことに対して太歳神はご祈祷をしています。そうするとこの世の中に公的なことをしている人や場所に神様のパワーが降り注ぎ、私達を助けてくれます。それで「太歳前」の時期は、仕事、修行などに成果が上がる、または良い方向性に導かれるようになります。簡単に言えば、物事がスムーズに進むので運が上がっている状態です。太歳神の居場所が、太歳対なら異性関係に関して、太歳後なら健康に関して、太歳位なら立場に関して、それぞれの運が上がります。まとめると、下記のようになります。

王都西の宮殿に入るときは「太歳位」立場に関して
王都東の宮殿に入るときは「太歳対」異性に関して
王都北の宮殿に入るときは「太歳後」健康に関して
王都南の宮殿に入るときは「太歳前」仕事に関して

逆に、仕事に効果的な「太歳前」の時期に、異性関係に心を奪われていたりすると努力の効果が発揮できないばかりか、時には神様の導きで異性関係から仕事の方へ進む道を変えられてしまいます。いくら異性関係を進展させようとしても、神様が異性より仕事の方へ流れを持っていってしまうので、私達人間がいくら努力してもうまく進めなくなるということです。うまく進まない時は、運が下がっていると考えます。努力は皆がしているので、うまく生きていくにはいかに神様のパワーをお借りするか、そこがポイントになります。

少し話は逸れますが、私の扱う六壬占でもそうです。紫微宮の天帝すぐ脇の左右に控えている、戦闘と吉凶を司る天一神、日照りや飢饉など災害を司る太一神、この2神の位置を把握して、六壬式盤の天と地に12神を配置します。それによって物事の吉凶を出していきます。要するに神様の言っていることを、分かり易く翻訳して、それを理解して、自分以外の人に伝えるのが占術となります。


カレンダーで太歳神の次に見て欲しいのは、39秘宿というところです。「命・栄・衰…害」と書かれております。これは月の神様が、どの神様の位置に移動して、天空のどこにいるのかを見ています。命と書かれている日は、羅ごう星と一緒にいるとみていきます。栄の日は土星と一緒にいると見ます。細かく書けば旧暦1月1日は天空の北西方位室宿に羅ごう星と一緒にいる。すみません、細かくなるとわかりづらいので簡潔にいきますが、このように天のどの位置にあるかで生活を考えていきます。

命 言動は慎重にして今後の計画を立てる日
栄 この日に初めてする事、また初めて訪れる場所や人は、後に吉祥をもたらす日
衰 体調注意する。仕事は頑張る、少しお金を使って自分を楽しませる日
安 流れが変わる。引越、退職、男女の別れなど、方針転換に用いる日
危 勉強など学ぶ事がいい。自己興味の探求に良い日
成 苦労を解放する。新しく始めると成就する追い風が吹く日
壊 祟り神が騒ぐ。できるだけ静かに過ごすのが良い日
友 友人と楽しく過ごす。趣味、レジャーに良い日
親 吉を呼び込む。引寄せる力の強い日
業 心安らかに過ごす日
胎 健康注意。流れが変わる日
害 大悪日。大災害に縁を繋ぐ日。

39秘宿は、このようになっております。

先ほどの太歳神と39秘宿で、その日の行動を決定します。例えば「太歳対」と「命」の組み合わせであれば、この日は異性に関することで、言動を慎重にしながら、今後の方向性を計画する日と考えていきます。「太歳前」と「壊」ならば、仕事で今後のトラブルや災難に縁を作る日になるので、なるべくこの日は静かに過ごすのが良いなどと考えます。


ここで一つ疑問に思う方もいるかもしれません。現代は細木さんの六星占術のように個々の運勢を見るので、この日はこの人には良いけれど、自分には悪い日など考える方がいるかもしれません。カレンダーならみんな同じなので、みんな一緒でいいのですか?と。

しかし、これはよく考えてみてください。先ほどの例に出した「太歳対」と「命」の組み合わせならば、異性との今後の方向性を計画する日です。これならば自分も相手も同じになります。もしこれがお互いに結婚を考えているカップルならば、この日は二人とも将来の結婚を考える日になるのではないでしょうか。相手が自分と同じことを考えるからこそ、愛情も協調性も生まれてくると思います。もし違う運勢でそれぞれが動くならば、自分は仕事の日で、相手は異性のことを考える日になっていたら、お互いに思っている事がちぐはぐで、もし2人が良い相性だったとしても、どちらかが我慢するようになったり、相手の様子を見てしまい、本当は話ができればすぐ終わる問題が必要以上に時間がかかったり、そういうことを繰り返してしまうと最終的にははうまくいかなくなります。これは現代の日本の状態に当てはまることです。

私は個人の運勢を見ることと、全体の運勢を見ることも、どちらも必要だと思います。しかし、社会でも、家庭でも、会社でも、仲間同士でも、一人一人が好きなことをやっているのは悪いことではありません。しかし、個人の運勢だけ見ていては最後にうまくいかなくなっていくと思っています。できれば両方をうまく使っていくことが良いと考えています。よく世間でも言われることかもしれませんが、何事もうまくいくにはバランスが必要です。社会でも、一点を見て集中もする人もいれば、大きく広く見て大局をつかむ事もできる人もいる、また食事も一緒です。好きだからといって同じものばかり長期間食べ続ければ病気になります。すべてはバランスです。このバランスだっていうのは個々に違うと思います。自分のバランスを見つけられると生活は楽になります。

少し?長くなってきたので、この辺りでまとめます。
1、太歳神の場所を確認する
2、39秘宿を確認する
中心に見ていくのは、まずはこの二点です。

あとはその日に書かれている「種蒔」や「建築」などを見ていきます。赤く塗りつぶした丸は吉神様が複数降臨している日、赤丸は吉の神様が単独で降臨している日、無印は吉神と悪神が共に存在する日、黒丸は悪神のみが歩き回っている日なので、自分を助けてくれる神様は不在です。そういう日に行動を起こさなくてはいけない場合は、慎重に気をつけて行動してください。要点は、赤丸の日に行動すると吉の神様が助けてくれる、そういうご縁を作れますと解釈してみてください。

「種蒔」農事に関すること全般
「建築」土地建物の購入売却、地鎮祭など土地に関すること全般
「移動」引越、旅行、部屋の移動などに関すること全般
「祝儀」結婚式、披露宴、還暦祝いなど、お祝い事に関すること全般
「祈祷」神仏の事に関すること全般
「売買」開店、開業など商売に関すること全般
「医療」服薬、鍼灸など治療に関すること全般
「買物」買物をする、また以前買った新しいものを使い始めることで、それぞれの運気アップ

この買物の項目は私もよく使用しております。買うものはできれば長く使う物の方が良いと思います。日用品などでも構いませんが消費してしまうので効果が続きません。例えば、財と書かれた日に手袋を買ったとしましょう。そうすると単純に財運が少しアップしたと考えてみて下さい。あとは、何度も何度も財の日に色々な必要なもの買い足していると、段々と財運が上がっていきます。他の日で「地」なら土地運がアップしますし、用なら用事が増えます。しかし運が上がるからと言って、生活に必要の無い物をたくさん購入するのはやめましょう。陰陽道では大過神という鬼神に取り憑かれます。大過神は仏教でいう「貪瞋痴」の「貪(欲)」を主る鬼神です。この鬼に取り憑かれると欲深くなり生活が大変になります。

細かくなってきましたが、あとは上の毎月の表示されたところに「天道、天徳」と書かれています。これは吉方位の神様になります。この2神がいる方位に悪神がいても防いでくれますので、買物、旅行、引越、レジャーなどに活用してみてください。また60干支、12直、旧暦は必要性はあるのですが、あまり細かくなると理解しづらいので気にしなくて良いと思います。また行事などは日々の生活の参考にしてみてください。

最後にカレンダーの構成と料金等を書いておきます。
カレンダーは、1月から12月まで、ひと月1枚作成されており全部で12月分あります。その構成で1年分となっております。現時点でカレンダー販売は2019年3月末頃と考えております。お求めの方はお早めにご連絡ください。来年の2020年カレンダーは、2019年11月〜12月には販売できるよう作成するつもりでいます。

料金に関しましては1部、2000円いただいております。郵送の場合は別途500円をお願い致します。カレンダーの購入は隠れ宿に来ていただいた時、もしくはメールにてお申し込みください。ご郵送の場合はメールに「氏名、郵送住所、必要部数」をご記入の上、ご連絡ください。お振り込みは下記までお願い致します。

ーーお申込メールアドレスーー
ozuno.kakureyado@gmail.com

ーー振込先ーー
楽天銀行 リズム支店 普通 5001702
ベイスプロダクション宛

*お振込氏名の後にカレンダーの振込とわかるように KA、又はカレンダーとご入力をお願い致します。例題「 名前 KA 」「 名前 カレンダー 」
*振り込みの料金はご負担をお願いしております。

一人でも多くの方が幸せな日々を過ごせるよう神様にお祈りしております。