稲荷のカギ🦊🔑

先日伏見稲荷大社の初午の記事に書きましたが、稲荷の鍵のお話は知っていますか?もしかしたら知らない方もいるかもしれないので、今回はその鍵🔑の話をしてみましょう。

天智天皇の御世(みよ)近江国栗本郡磐城村主殷(しゅいん)の新婦は孝行心が深く、また朝夕と舅姑によく仕えておりました。ある夜、新婦の寝床の端に稲が生じ、翌朝には熟しました。またある日新婦が庭に出ると忽然として空からふたつの鍵が降って新婦の前に落ちてきました。その鍵を拾って舅に渡すと、その家は富み栄えたと言われております。

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稲荷の神前には白狐二疋(ひき)を用意して、一つに稲穂を、もう一つに鍵をくわえている像を置く。白狐は神使として稲鍵をくわえた像を置くことは神教(しんきょう)を示すものとなる。また稲荷の社には赤飯を供え、赤き幟、社、鳥居に至るまでこの色を用いる、その義は赤は倉稲(うが)の転語にて、その実を表したものであると「六根清浄大祓」に書いてあります。

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これは伏見稲荷大社の稲をくわえた白狐の像で、下の写真は現在伏見稲荷大社でいただけるカギになります。

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ちょっと見えずらと思いますが、上の写真の真ん中にカギがあります。大きさはこのような感じになります。稲荷を祀られている方は、宝(財宝)が増える倉の鍵をいただいておくのも良いかもしれませんね。