2015年の新年挨拶

新年明けましておめでとうございます。

2014年の日本は、2月の大雪から始まり御嶽山の噴火等の様々な自然災害もあり、大変な1年でありましたが、そのような中で2015年は「小角の隠れ宿」は3月16日で10年目に入ります。早いものでもう10年でもあり、あっという間の10年でもありました。ここまで続けてこられたのも、ひとえに隠れ宿を支援、また信頼してもらえた多くの人の恩恵であると認識しております。その恩恵に応える、さらに隠れ宿を進展させていくために、今まで信頼を寄せていただいている方々をよりサポートができないかと昨年は思案しておりました。10年という区切りの年でもございますので、色々と考えた末に「小角の隠れ宿 事務局」を発足させようということになりました。3月に向けて準備をしていきますので、詳細は後日に順次発表していきたいと思っておりますが、少しだけ書かせていただきます。

まず「小角の隠れ宿 事務局」は事務局を理解していただける方を募集していきます。事務局を発足する理由は、今の世の中はインターネットを通じて様々な情報が氾濫しており、そのなか人がどうのように生きていけば良いのか、また自分の居場所はどこにあるのかわからなくなってしまう方も多いのでないかと思います。事務局では人が生きていく考え方の基準を設けまして、人はどう生きていけばいいのかという、生きていくための柱になる決まりごとを準備します。
例えばどのようなものかと言いますと

1:和 
和(わ)は貴(とうと)いもの故に、逆らう事がないように生きる事を元(もと)とする。人生は家族、社会の組織、友人のグループなど、人はそれぞれに自分が属(ぞく)するところがある。しかし世の中には悟(さと)っているものはなかなかいない。目上の方や父親など他人の言うことに耳を貸さず、また従(したが)わずに諍(いさか)いをおこす者がいる。上の者も下の者も互いに協調の心で相手と向き合えば、おのずと物事の道理(どうり)に通(つう)じて、何事も成就する。

2:礼
人が生きる為に必要なことの一つは礼(れい)である。礼の精神を元(もと)として生きれば事は乱れず。上の者が非礼(ひれい)をおこなう時は下の秩序は整(ととの)わず、下の者が非礼(ひれい)ならば必ず罪(つみ)をおかす者が出てくる。礼法(れいほう)が保たれてこそ社会の調和(ちょうわ)となり、人も心も自然に治まっていくものである。

3:善
人生は悪行(あくぎょう)に惑わされず、自ら進んで善行(ぜんこう)をする、これは古(いにしえ)の善き教えである。人に対して欺(あざむ)く者や嘘をつく者は、社会や人生を覆(くつがえ)す危険な凶器をもつ者であり、人の心を惑わすことをする。また媚(こ)びる者は、上の者に対しては下の者の過失(かしつ)を言い付け、下の者に対しては上の者の過(あやま)ちを言って誹謗(ひぼう)する。これらの人々は上に対する忠義心も無く、下の者に対しても仁、即ち慈(いつく)しむ心を持っていない。これらは必ず人生を乱す元(もと)となる。

4:役目
人にはそれぞれ役目(やくめ)があり、その役目を忠実に履行(りこう)すること。役目を懸命に履行すれば人から褒められることになり、逆によこしまな心を抱(いだ)けば禍(わざわ)いや争いが起きる。世の中には、生まれながらにして全てを知る者は稀(まれ)で、人は色々なことを考え、様々なことを心がけながら生きて、初めて聖人(せいじん)となるのである。事柄の大小に関わらず、また時代の流れに惑わされず、自分の役目を懸命(けんめい)に果たす者がいてこそ、豊かな世の中となり、笑いの絶(た)えない社会となる。

5:怒
心の中にある怒りを断(た)ちきり、また怒りを表に出さぬよう心がける。人が自分と違うことについて怒(おこ)ってはいけない。人はみな気持ちや考え方などそれぞれにあり、おのおのに考(かんがえ)えていることがある。相手が良いと思っても自分は良いと思わず、自分が良いと思っても相手が良いと思わないことがある。自分が必ずしも正(ただ)しいとも限らず、相手が必ずしも間違(まちが)っているとも限らない。そもそもこれが良いこれが悪いと誰が定(さだ)めるのであろうか。是非(ぜひ)の理(ことわり)をよく考えてみた方が良いだろう。お互いに賢(かしこ)くもあり、愚(おろ)かでもあり、それを以(もっ)て相手が怒ると云えども、自分を省(かえり)みて我が過(あやま)ちを恐れなければならないのが人の生き方である。自分一人でこれが良いと思っていても、家族や組織など自分が属(ぞく)する者たちの意見に違うのであれば皆に従(したが)うことも、時には肝要(かんよう)である。

6:嫉妬
人が生きていくのに嫉妬心を持ってはならない。人を妬(ねた)めば、相手からも妬(ねた)まれる。嫉妬(しっと)の煩(わずら)いは限界(げんかい)がない。故(ゆえ)に人は自分より頭脳明晰(ずのうめいせき)な優れている者があっても喜ばず、自分より才能(さいのう)を持つ者がいれば妬(ねた)むことになる。そのようなことをしていては500年経(た)っても賢者(けんじゃ)に遭(あ)うこともできず、1000年経(た)っても聖人(せいじん)の出現すら難(むずか)しい。賢聖(けんせい)を得(え)る事が出来なければ、組織であれ家族であれ、果(は)ては国までも衰退(すいたい)していく。

7:真心
真心(まごころ)は人の道では根本(こんぽん)となる。何事にも真心をもって対応する。事の善し悪し、また成否(せいひ)には真心が関わっている。人の心に真心があれば何事も成就し、真心がなければどのような事でも失敗してしまう。

発足までに追加をするかもしれませんが、現在はこのような内容になります。
これらのことを考えつつ生活を送ってもらえたらと考えています。しかし私、小角が、皆がそれをできているか、またはできていないかは確認することは一切致しません。ここに書いてあるものは自分の心の中で確認していくものですから、できていなければこんどは注意してみようと自分で考えてもらえればいいと思いますし、自分の生き方や考え方は自分で経験しながら身につけるものだと思っているからです。ですが、これを一人で進めていても諦めてしまうこともあるかと思いまして、事務局に入会されている方はみんな、この考え方を実行していこうとしている人の集まりになればいいなと思っております。入会者が年に2回ほど伊香保に集結できて、皆で顔を合わせ、社会のことや家族のこと人生のことなど皆で色々な話をしていけたら、これはこれで幸せなことかもしれません。そんな人達の集まりになればと思っております。

また事務局では、現在使用しております「小角64占」をバージョンアップしていきたいと考えております。すでに申し込みをされている方もおりますが、振込などの手間を緩和するためにアプリ形式に変更していくこと、また変卦(運勢の変化)の時期を表示するなど内容の充実を図っていきたいと思っております。小角は機械ものを操作すると誤動作を起こしてしまうことがあり、そういう意味であまり機械ものが得意ではないので、入会される方でプログラムに精通している方から助けをいただけると幸いです。ちなみに今もフリーズしてしまい、書いていることが消えたかと少々焦りました。

あとは小角の弟子を2015年はデビュー?させていきます。弟子自体は占術を覚えておりますが、話の進め方など実地の経験として、最初は小角の隣で小角の話を聞かせようと考えております。弟子は毎日伊香保にいるわけではないので、今後どの曜日にいるのか、どの時間にいるのかなど、詳細は追って報告いたします。さらに事務局で占術の講習会を開催しようかと思っております。以前も2回ほど「宿曜経」の講習会をおこないましたが、今回は宿曜経をベースに人間学を学ぶ場所として活用してもらえたらと思っておりますが、開催に関しましては今年はやることが多いので開催時期等は準備が整い次第、順次とさせていただければと思います。

事務局の構想はこのように考えております。3月に事務局「発足の集まり」を開けたら、その時に小角の考えていることを直接お伝えしていければと思っております。

皆様にとって2015年は、良い年になるようお祈り申し上げております。