心の混沌

毎日生活をしていると様々な出来事があり、なかなか気持ちが安定せず、イライラしたり、不安になってしまったりすることがあるのではないでしょうか?

では、自分自身が感じているその気持ちとは何処から来るものなんでしょう?

日々生活をしていると、気持ちの中に「欲望」が出てきます。
しかもその「欲望」は日々徐々に強くなっていき、最終的にはどんどんと自分を追いつめていく事になります。

では、その「欲」とはなんでしょう?
客観的に考えて、「欲」とは、自分自身が望むもの、自分自身が良いと思うもの、自分自身が楽なものなのです。代表的な欲求といえば、愛情に対するもの、金銭に対するもの、物に対するもの、自分自身を理解してもらいたい等であります。また欲とは、人それぞれに快楽(欲求)が違うものであるため、欲は様々なものを指すものでもあります。

したがって、人それぞれに欲求が違うので、それ故に解消が難儀なのであります。更に「欲」とは、自分自身の精神の弱い部分を表すものであるがゆえに、なかなか自分ではコントロールが難しいのです。そのために「欲」とは難儀なものなのです。

日々一生懸命にの努力をして、生活をしているにもかかわらず、常に自分自身の前には「欲」がチラついていて、ふとした瞬間にその「欲求」を考えなくてなならないようになり、一回その欲求に気づいてしまうと、日々の生活でひたすらその「欲求」を考える事を強要されます。

例えるのであれば、目の前に綺麗な海が広がっていて、その海を泳ぎ始めてしまったら、人はその海をひたすら泳ぐことを強要されるようなものです。しかもその海は到着地点が見えない海ですので、未来永劫に泳がなくてはならないように思えるようになり、そのうちに自分自身を見失い、その海を泳ぎきる事が出来ず、自分自身が深い海の底に沈んでしまうのが「欲」の怖いところであります。通常の人生で、そうなってしまうと最悪な場合には、よく世間で耳にする事件や事故、犯罪などにつながってしまいます。

では、その「欲」を克服する為には、どうすれば良いのでしょうか?

先にも書いた通り「欲」とは、自分自身の精神の弱い部分を表すものですから、自分(本人)ではコントロールが難しいものです。しかしその「欲望」に打ち勝たなければ、その未来(さき)にある世界には到達が出来ないのです。

では、その欲という恐怖に打ち勝つことは出来るのでしょうか?またその為にはどうすればよいのでしょう?

まず、目の前にあるものを見ずに「感じる」ことが、ポイントです。「感じる」とは、人がもつ五感を使用せずに、ものの本質に近づくことを示します。

1、まず静かに目を閉じ、心を大気と一体化させ、自分自身そのものの中心を見つめていく。
2、次に自分自身の中にある、鼓動を感じる。
静かに、穏やかな、それでいて力強い鼓動、物質、生物、あらゆるものには、すべて鼓動がある事を理解するのです。
欲に打ち勝つには、まず自分の中にある「鼓動」を感じることから始まります。
3、そこまで来ましたら、自分の身体の中に「目には見えない存在」がある事を認識します。
「目には見えない存在」とは、不安定で、揺らめいている、見えない存在、陽炎のような、また炎のようなもの、それが見えない存在といわれている「魂」であります。
4、その「魂」を心の中でイメージして、大事に、大切に、ゆっくりと時間をかけて、安定させるのです。
そこまでくれば、「欲」に惑わされる事はなくなっていくのではないでしょうか?

私は、自分自身の魂を大切にしていくことをイメージする、自分自身が余裕のある状態にする事、それが人生では大切なことであると考えています。

言葉で表すとなかなか難しいものではありますが、精神を安定させるコツをなんとなくでも理解してもらえればと思います。