神様のお話

隠れ宿を始めてからあっという間に14年、始めて今年10月は長い期間お休みを頂きました。自分自身のメンテナンスが必要となり、神様のいるところへ行ってまいりました。その時のことはまたの機会に書きたいと思いますが、今日は年末も近いので神様のお話の「暦」にしたいと思います。

先日12月7日だったと思いますが、東京の神社で刺傷事件があったと思います。暦の上でその日は太歳前、七曜陵逼、六害宿同宿、円満日という日になります。

まず、太歳前とは、太歳神陰陽道の神様で総光天王という一年の吉凶を司る神様)が王都の南側にある宮殿に移動され、そこで南方陽気の門を開いて娑婆世界(しゃばせかい)の神々を太歳神のもとに集まらせて会する時のことを「太歳前」(たいさいぜん)といいます。この日は太歳神とこの世の神様達が、私達の世界の仕事の事、経済の事などをお話する日と言われております。

また今は七曜陵逼というのは、月の重力が変化する期間で、吉日が凶日へ変化したり、凶日が吉日となったり、吉日が大凶日になったりする時です。その期間内で大凶日にあたるのが6日あり、その一つを「六害宿 同宿」といいます。この同宿というのは「家と仕事が衰退する、家人を損なう。相手と反目して争う大凶日」と書かれております。

円満日というのは、旧暦の毎月20日は月天子(月の神様)がこの世を治める日で「人々は円満に過ごしなさい」と神様からメッセージがある日と解釈します。

これらを考えると、先程の事件は大凶日の影響を多大に受けてしまっているのでしょう。こういう日は、円満に過ごすことに気をつける日であると解釈することが良いと思います。一般的に会社勤めの生活をしながら神様の言葉を聞くというのは難しいので、この世の中で神様の言葉を受け止め、神様の事を伝える役割を受け持って生まれた方達が、宗教家や九流の家の役割だと思いますが、逆にその見えないものに振り回されてしまうのは悲しい事です。

神社仏閣など宗教家の儀式は大切な事ですので、そこで生活をしている方達は日々のお務め、それはとても大変な事と思います。なんと書いていいものか難しいのですが、宗教家の方達は仕事として神社仏閣の事を考えるのではなく、もう少し神様の言葉や神話、伝承を一般の方に伝える役割を担っていただけると世の中の流れが良くなるのではないかなと考えてしまいます。んー、気持ちを言葉にするのは難しいですね。世の中は良いか悪いかでないので、読んだ方がそれぞれの心に何か伝わればいいのかなと思う次第です。

今日は太歳神の事など少しだけ書きましたが、暦や神様の話は沢山あるので、またの機会にでも。年末も近いので、体調はくれぐれもご自愛ください。