六壬式:軍事占③

ウクライナとロシアの様子を引き続き占っていきたいと思います。両国の戦闘はまだまだ長引いております。今後どの様な展開となるか見ていきたいと思います。早く戦闘がおさまってくれると良いのですが…

六壬課式]

庚子日 亥刻  心宿

月将戌 月建辰 天一(夜)寅

第二局 元首課 逆連茹格

1、戦闘が行われそうな地域

この場合は、大殺と金神を見ていきます。大殺は寅、金神は巳にいるので、寅は東に動いているのでハリコフなどの東方面。巳は南方位に動いているのでオデーサ方面となります。

2、行軍について

日干に青龍、日支に玄武となっている為、陸上は吉、海上は凶となります。特に南のオデーサ方面のロシア海軍への対策で軍を進めると、キーウは北方位(玄武・遊都がいる為)よりの攻撃を注意しなければなりません。

あとは太歳(寅)には三河(丑)がいるので、キーウからみて東方位(ハリコフ方面)に位置する場所で軍が渡河する、橋を渡るなどの場合に注意が必要で、さらにキーウからみて北北東、北にも三河がいる為、渡河には細心の注意をする必要があります。また4月30日は水龍日となるので、渡河、又は海上での戦闘は特に気をつけなければ、ウクライナ軍の被害が拡大します。

3、キーウの戦闘について

日干に未(五墓)がいる為、これはキーウの兵卒には疲れが出始めている暗示なのと、あと夜に襲撃がある可能性が高いことを示しているので、ここでもう一度、防備を引き締める事が必要となってきます。特に気をつける日は4月24日(日)25日(月)となりますが、日干に未があるので、ロシア軍はすぐに撤退していくという暗示となっています

4、敵勢の偵察

まず天目が巳にあり、地目は辰にあるので、ロシア軍はマリウポリなどの南東に展開しています。

次に発用が戌亥となるので、キーウからみて北北西(ベラルーシ)方面、また遊都がいる北方面も警戒しなければなりません。(報道ではキーウへの攻撃は鈍化しているような話がありますが、これをみるとまだまだキーウへ攻撃する可能性がある為、警戒が必要となります)

次に、遊都が丑となっているので、丑の日(4月18日)から攻撃を開始してくると予想します。丑は季神にいるので、敵軍はすぐ目の前にいると判断します。また遊都には太陰が降りてきているので、ロシア軍は伏兵を用意しているので、その辺りの対策の必要があります。しかし、遊都は地神より攻撃されているので、ロシア軍は途中で逃げ出す部隊もありそうです。

また勾陣が遊都に勝てない構図となっているので、ロシア軍に逃げ出す部隊がいたとしても、ウクライナ軍がロシア軍を打ち破ることは難しいでしょう。

5、敵軍(ロシア軍)の状況

マリウポリ方面(東南東)は、戦車部隊での戦闘が主となるでしょう。クリミア半島方面(南南東)は、ロシア軍はとても勢いが盛んで、飛行機部隊の展開もあります。オデーサ方面(南)は、戦略が巧みで、常に陣形を変化させてくる事が予想され、海上より重砲部隊の攻撃が盛んとなるでしょう。キーウ方面(北北東)は、残酷で容赦がない、ならず者の部隊が展開していて、キーウ方面(北)多勢が潜んでいる(ベラルーシ軍も含む)とみていきます。

6、攻撃と守備について

まず元首となっているため、ウクライナ軍は現在の戦闘方針で進めて大丈夫でしょう。天罡が孟月にいるので、ウクライナ軍から先に攻撃していくのは不利となる為、守備を固めるのが良く(日上より日支を攻撃している、またロシア軍が青龍、ウクライナ軍が玄武になっているため)戦闘はロシア軍が有利となり、ロシア軍優勢で戦闘が続くと思われます。しかし、末伝に建祿があるので、ウクライナ軍にツキがあり凶を吉に変える展開が期待できるとみますが、天空・申・酉となるので、物事はまた順調に進まず、外出は不吉であり、手術が必要となる事態となります。これを考えると、まだ戦闘は終りとはならなさそうです。

7、マリウポリの包囲網について

この包囲網を突破する事を占うと、天罡が丑にいるので、北北東にしたいとこですが、空亡するため空爆を気をつけなければならないでしょう。また明堂が酉にあるので西の脱出ルートありますが、太陰がいるので伏兵に注意が必要です。勾陣が攻撃する巳(南南東)午(南)も脱出ルートにつかいたいが、巳は建禄、午は丁神がいるため、強敵すぎて突破は難しいでしょう。あとは大吉(西北西)がいる方面でヴィロダルスコイェへ向かうルートが比較的突破しやすく、また小吉の東南東は(海上を使うことになるが)移動手段があれば、比較的、脱出しやすいルートを確保できる可能性が高いとみます。総合的に見ると脱出は、西北西にするのが良さそうです。

8、最後に

民間人が戦禍に巻き込まれ、軍兵を含む大多数の人々が亡くなる事態となっている報道をみると、とても心が痛みます。まだ終わりの暗示は出てきていないので、戦闘はまだ続くのかと思われます。この占断の期間は戌亥となるので、少なくみてもこの先20日間は戦闘の継続となると思われます。1日も早い戦闘の収束を望みます。