竈神

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【竈の神様】

竈神は屋敷神(台所の火の神)として、私達の家に一年中いる身近な神様です。この神様は12月24日(旧暦)午後9時に天界へ戻られて、そして天界で神々にこの一年、家の者たちがどのように生活していたかを報告をするのが年末のお役目となります。お役目が終わったあとは、大晦日(旧暦)に家に戻って来られます。その為、本日は竈神様をお送りするために、準備をしておりました。

【用意したもの】

用意するものは、御幣(又はお札)・蝋燭(赤)・お神酒・水・お米・水飴・饅頭・餅・お香・神銭・馬となります。(写真手前にあるのが馬と神銭です)竈神様は時刻になると、お供物のお神酒や神銭をお持ちになり、馬に乗って、天界へ出立されます。

【神様の日程】

2月5日(新暦)は、家々の竈神が天界へ戻られるので、人間界の竈神は大勢いなくなられます。その為、翌日(2月6日)には天界より天神が派遣されて、人間界に降りてこられ、そのあと2月10日には北斗七星の神・南斗老人星の神(南斗の神は七福神の寿老人です。世間的にはこの方が分かりやすいですかね)が降臨、その翌日(2月11日)に竈神と先祖の方々が家に戻られてきます。次の日、2月12日は旧暦元旦となりますので、歳神様(位の高い神様)が家においでになる為、竈神様・ご先祖様・家族が揃って歳神様をお迎えします。これが大晦日から元旦にかけての神様の動きとなります。まとめるとこんな感じですね。

2月5日 竈神様が天界へ戻られる

2月6日 天界より天の神々が降りてくる

2月10日 南斗北斗の神が降りてくる

2月11日 竈神と先祖が家に戻られる

2月12日 元旦、歳神様をお迎えする

という流れです。

【おわりに】

竈神様の御幣の作り方など(コツさえ分かればそんなに難しくありません)の講習会を開いてもいいかなと思いましたが、しかし、今年は陰陽生の勉強会もありますので、もし様子をみて開催出来そうなら、またこのブログでお知らせします。おっと、そろそろ出立の時刻になって参りましたので、この辺で。