9月は三連休が2回あり、秋のお彼岸などの行事、また隠れ宿カレンダーで度々出でくる八専などが巡る月なので、早めにカレンダーをアップしておきます。
お彼岸については、前に「簠簋内伝」に書かれていたものはアップしましたが、今回は「萬暦大成」より引用してみます。因みにお彼岸は佛家の教えとなります。詳しくお知りになりたい方は、佛家の方へお尋ねしてみてください。
1、天竺では春秋二度時正と称して佛事作善によし
2、龍樹菩薩の「天驗記」には、耶魔天と兜率天との間にある中陽院で、2月8月の7日間、魔醢首羅[まけいらしゅ]を始めとする冥官冥乗が集り、人間界の人々の善悪を記録するので、善をすると良い
3、「佛説彼岸功徳経」に、彼岸中は無数萬億の菩薩法を説いて人々に楽を賜ふ
4、現世を離れ、彼極楽の岸[かのごくらくのきし]に到るということにより、佛様を拝し、善を行って、彼極楽の岸に到るため「彼岸」と称する
以上のように書かれています。暦の元といえば、太陽や星々の動きを記録したものなので、1の「時正」や、2の「中陽院」とは、太陽が真東から真西へ移動する為に、昼と夜の長さが同じであるという事を言っているのかもしれません。
あと、9月の八専は12日から23日となります。先月みたいな七陽陵逼期間ではないので、先月ほど強烈ではないと思いますが、この期間は、陰と陽、光と闇、善と悪など、どちらかに心が傾きやすくなります。
以前、バリ島ヒンズー教の方がある時に「今日は心が戦争して戦っている」と言っておられました。そういう時、バリヒンズー教の方は真言の「サバー」(心よ、静まれー)を何度も何度も唱えるらしいですよ。皆んな笑顔でいる神々の島、バリ島の方でも、その様な気持ちがあるみたいです。私達もバリヒンズーの方のように、自分の気持ちに負けないようしていきましょう。もし負けそうになったら、真言をお唱えしてみると良いと思います。
12日 壬子 閻魔天に祈る日
[宿曜経云、炎魔 天會]
13日 癸丑(水と土で八専に該当せず)
14日 甲寅 摩利支天に祈る日
[宿曜経云、地天 喜會歡]
15日 乙卯 水天に祈る
[宿曜経云、水天 般若會]
16日 丙辰(火と土で八専に該当せず)
17日 丁巳 閻魔天に祈る日
[宿曜経云、火天 諸天會]
18日 戊午(土と火で八専に該当せず)
19日 己未 羅刹天に祈る日
[宿曜経云、羅刹天 不動會]
20日 庚申 水天に祈る日
[宿曜経云、風天 歡喜會]
21日 辛酉 吉祥天に祈る日
[宿曜経云、吉祥天 豊楽會]
22日 壬戌(水と土で八専に該当せず)
23日 癸亥 毘沙門天に祈る日
[宿曜経云、毗沙門天 成佛會]